中村獅二郎舞踊会

パトリア日田の外観
パトリア日田の外観

先週は大分県日田市の市民文化会館「パトリア日田」の小ホール「せせらぎ」にて歌舞伎役者中村獅二郎君の舞踊会があり、大道具を担当させてもらいました。

「パトリア日田」はオープン5年目を迎える、とても綺麗な劇場です。内装には地元の太い日田杉がふんだんに取り入れられているので建物の中でも森林浴をしているかのように、とてもさわやかで気持ち良い空間が広がります。

ロビー入口
ロビー入口

「パトリア日田」では何度か仕事をさせてもらっていますが、今までは大ホールの「やまびこ」でしたので、初めて小ホールの「せせらぎ」に立ち入りました。

仮設の桟敷席
仮設の桟敷席

「せせらぎ」の客席数は350席、舞台も間口が6間(10.8メートル)奥行きが4間(7.2メートル)程のコンパクトなホールですがこれも内装に使われた渋い色合いの杉材がとても良い味わいを出しています。
また今回の舞踊会では前方の客席を収納し座布団を敷いて桟敷席ふうにしていたのでお客さんと踊り手の距離がとても近く臨場感あふれる芝居小屋のような空間が演出されていました。
施設の事ばかりになってしまいましたがスタッフの方達も大変素晴らしく舞監のH氏を始め舞台機構の変更や客席の変更等忙しい中、大道具の仕込み、転換、撤去作業といろいろお手伝いをしてもらえました。ありがとうございました。

藤娘の舞台を袖より
藤娘の舞台を袖より

さて、前振りが長くなりましたが肝心の中村獅二郎君の紹介です。
彼は日田市の出身で地元の高校を卒業し大学卒業後は東京バレエ団等でも活躍していたのですが、海外公演を経験するうちに自分が日本文化を何も知らないと感じだし、突然?バレエを辞めて国立劇場歌舞伎俳優養成所に入所、3年間の研修を経て卒業後NHK等でもおなじみの中村獅童一門に入門したと言う異色の経歴を持った若者です。
現在は日田市の観光親善大使にも就任しています。

俄獅子の舞台を袖より
俄獅子の舞台を袖より

今回の地元での舞踊会の開催は彼が歌舞伎界に転身してからの夢でもあったようで忙しい歌舞伎公演の合間を縫って準備に奔走していたようですが今年7月にあの大水害が起こり、被害に遭った日田の人達を少しでも勇気づけようと、さらに気持ちがヒートアップして猪突猛進したようです(親御さんを始め周りは大変だったようですが本当に熱いハートを持った好青年です)

本文には関係ない水郷日田の眺め
本文には関係ない水郷日田の眺め

口上ではその思いからか感極まり、客席から逆に応援の声がたくさんかかっていました。それを見て、今時、珍しいほどの人情家でもある彼をこれからも微力ながら応援したいと思いました。
「獅二郎君これからもこの気持ちを忘れずに芸の修行に精進して日田の人たちみんなが誇れるような立派な歌舞伎役者になって下さいね! 応援してま~す!!」

P. S. 「でもやっぱり美帆ちゃんが一番綺麗だった」(笑)

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